20歳になった1995年にWindows 95が現れましたが、学生だったわたしはまだパソコンに手を出せるほどのお金も持ち合わせておらず、そもそもパソコンって何ができるのかよくわかっておらず、縁遠い存在でした。
会社に入ってパソコンで仕事をする機会も増え、わたしが初めてパソコンを買ったのは社会人2年目の1999年のiMac。
当時のインターネットはすごく遅かった記憶があるので、実際はどうだったのか、当時のネット環境をちょっと調べてみました。
結論としては2003年ごろを境にぐぐっと早くなったのですが、それぞれを具体的に確認していきます。
通信速度の単位などを確認
アナログ回線→ISDN→DSL→CATVや光回線がそれぞれどれくらいの速さだったかこの後に列挙していきますが、まずは速さの単位や目安について確認します。
psは1秒間に送るデータ量
psはper secondの略で、1秒間に送る事ができるデータ量を表します。
ギガとかメガとかキロとか
半角英数字1字のデータ量が1Byte(バイト)
1Byteの約1,000倍が1Kb(キロバイト)
1Kbの約1,000倍が1Mb(メガバイト)
1Mbの約1,000倍が1Gb(ギガバイト)
1Gb=1,000Mb=1,000,000Kb=1,000,000,000Byte
※1,024は2の10乗なので、二進法を使うコンピューターではそちらのほうがきりがよいとされているらしく、1Gb=1,024Mb、1Mb=1,024Kbとする場合もあるようです。
「上り」と「下り」の通信速度と「最大」
「下り」は受信の意味で、ページの表示やメールの受信、データのダウンロード、音楽や動画をストリーミング再生するときの通信です。
「上り」はメールの送信やデータのアップロードなどをするときの通信です。
また、各種サービスの広告で「最大●●Gps」とあるのは、理論上最大で出せる速さですが、実質はそれより少ないのが普通のようです。
ということで、この後は「下り」の「最大」速度で記載しています。
90年代は画像を開くのもひと苦労
アナログ電話回線、ISDNの頃は今では考えられないほど遅い通信速度でした。ちなみ64kbpsの速度で読み込もうとしたら、下の亀の画像は200kbなので3秒くらいかかってたのかもしれません。
アナログ電話回線
56kbps
ISDN
64kbps、または2回線利用で128kbps
2003年ごろ通信速度がかなり改善
2003年ごろになるとADSLやCATVや光回線という選択肢が増えました。当時わたしが住んでたマンションは光回線に対応していなかったのでCATV契約でしたが、それでも随分と早くなったと感じました。
ADSL
50Mbps
※50Mbpsは理論上の最大で、実際は10Mbps前後であることが多いらしい。
※ 上り(送信)より、下り(受信)を重視して非対称なものをADSL(asymmetric digital subscriber line:非対称デジタル加入者回線)、上下の通信速度が同じものをSDSL(symmetric digital subscriber line:対称デジタル加入者回線)とよぶ。
CATV
320Mbps
※320Mbpsは理論上の最大で、実際は100Mbps前後であることが多いらしい。
動画やゲームの読み込みもスムーズ
今主流なのはやっぱり光回線でしょうか。
光回線が1Gbpsでアナログ回線が60kbpsくらいだとすると、約1万6千倍くらいの速さでしょうか…? 高解像度の写真や動画など、アナログ回線ではむずかしかったコンテンツも楽しめるようになりましたね。
FTTH
1Gbps
※1Gbpsは理論上の最大で、実際は200〜300Mbps前後であることが多いらしい。
※FTTH(Fiber To The Home:ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)はいくつかある光回線の形式のうちのひとつです。
モバイル通信
わたしがスマホデビューした2010年は3Gしかありませんでしたが、今は4Gや地域によっては5Gも登場していますね。こちらについても通信速度をちょっと確認してみます。
こちらも「最大」速度なので実質はもう少し遅いかもしれませんが、動画もスムーズに閲覧できる今と違って、3Gのときは重たい画像が数枚あっただけでも読み込みがしんどかったと思います。
3G
64~384kbps
4G(LTE)
110Mbps~約1Gbps(37.5~150Mbps)
5G:
約10Gbps~
BWA
220Mbps
ちなみに上の画像が280kbほどなので、3Gならこの画像を開くのに1秒くらいかかってたのかな。