中国のGDPがいつの間にか各国を抜き去って、世界第2位の経済大国に
「今さら何を言っているの?」と言われるかもしれませんが、「北京オリンピック」や「爆買い」、「米中対立」などと言われている中国が、いつの間に世界第2位にまで成長していたのか確認しておきたくて、ちょっと振り返ってみました。
こちらはkattebelletjeさんが1984年ごろに撮影された写真です。
わたしが小学校高学年くらいまでは確かに上の写真のような記憶で、中国といえば人民服や自転車が走ってイメージでした。
その後のイメージは、安価な労働力を武器にいろんな製品で見かけた「MADE IN CHINA」。
さらにその後に富裕層が現れた辺りまでは記憶にあるのですが、いつの間にかGDPは世界第2位に。ITや電気自動車といった分野でも存在感が大きくなっていました。
中国がGDPで世界第2位になったのは2010年
グラフは国内総生産(GDP)ですが、日本が抜き去られたのは2010年。
日本が停滞しているだけか?と思ったので、念のためほかの国も一緒に並べてみました。
実際に日本は停滞していましたが、イギリスも2006年に、ドイツも2007年に中国に抜かれています。そして日本は2010年に抜かれました。(そうしている間に、インドも迫ってきましたね)
中国が成長する転機を確認
グラフより前の1979以前の出来事も並べてしまいましたが、成長(一部悪化した状況)に関係のありそうな出来事を列挙してみました。
1976年に毛沢東が死去、1977年に文化大革命が終了。
1978年から改革開放政策から成長が始まり、
1989年の天安門事件で一瞬停滞するも、
1992年から社会主義市場経済の導入、
2001年にWTO(世界貿易機関)に加盟、
2008年の北京オリンピックまで堅調に成長しています。
2008年のリーマンショックの後、4兆元の景気対策。
国民一人当たりのGDPでは日本が上回っているが
国民一人当たりのGDPでは、現時点ではまだ日本が中国を上回っています。でも、停滞している日本に比べて中国は着々と成長しているようです。
その中国に続いてぐいぐいと成長しているインドにも注目ですね。2023年にはインドの人口が中国を上回ると言われていますが、その人口を背景に、数年後にはさらに存在感を増しているかもしれませんね。